1日分の勉強時間をつぶす
毎年この時期になると、模試はどのタイミングで受けたらよいかと質問をいただくことがあります。
これについては、様々な意見があると思いますが、受験生に関して、私の考えを述べていきます。
まず、前提として、学校の授業時間を使って受ける場合を除いて、模試は日曜日や祝日など、本来は1日勉強できる時間をつぶして受けるものという認識を持ちましょう。
つまり、「休日1日分の勉強時間を使って受ける価値があるかどうか」が模試を受けるべきかの基準です。
模試を有効活用できない人
以下の2パターンに当てはまる人は、模試を受ける時間があるなら、その分勉強していた方がよいと思います。
・1,2年生の復習が全然できていない人
3年生の模試は1,2年生の学習内容も含めた範囲から出題されます。
全然復習ができていなければ、そもそも模試で理解度や順位を気にする段階に至っていません。
しかも出題された問題の復習をするにしても、基礎知識が不足しているので、効率が悪すぎます。
むしろ全然理解していない分野で適当にマークした解答が偶然○になってしまう方がよくないです。
全然復習が終わっていないという自覚があるなら、休日にしっかり時間をとって勉強にあてたほうが断然有意義であるといえます。
・偏差値にしか目がいかない人
自身の偏差値がわかるというのは、模試の主な特徴の一つでしょう。
しかし、ただ現時点での自分の実力を知りたいだけというなら、問題集を解いておけば十分です。
どの分野が苦手で、何を優先して克服すべきなのかといった、リアルな状況を分析できるのも模試のメリットです。
得点と偏差値を見て、良かった悪かったと判断するだけでそれ以上得るものがないなら、わざわざ模試を受ける必要性はないでしょう。
合格できる実力があるかを知るなら過去問を解くのが一番です。
模試はとりあえず受けておくといったような位置に置かれることがありますが、うまく使えなければ、1日分の勉強時間を無駄にしたのと同じです。
模試を受けること自体が悪いことではないので、現在の自身の状況に合わせて選択していきましょう。
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