どの段階で諦めたか
生徒に出した課題を提出してもらう際にこんなことを耳にすることがあります。
「やってみましたができませんでした」
実際にやってみてわからなかったというのはあることなので、できなかったこと自体を悪くは言いません。
気になるのはどの段階で諦めたかです。
私はよく「どこまで考えた？」という質問をします。
ここで全く返答ができなくってしまう生徒は、解こうとしたがなんだかよくわからないというあいまいな感覚で諦めている場合が多いです。
しっかり考えた末に解けなかった生徒は、どこまで考えたのかをちゃんと説明できます(普段から思考回路を声に出して説明する訓練をしているというのもありますが)。
公式さえ知っていれば解ける程度の問題でも、公式をちゃんと覚えようともしないで、やってみたができなかったと言われても、まずは公式を覚えましょうという当たり前のことしか返せません。
結局気持ちの問題
結局のところ気持ちの問題です。
公式を覚えなくよいと思う人はいないでしょうから、解けなかったとしてもその後公式を確認して覚えることはできます。
もし1回やって覚えられなければ2回、3回やればいいのですが、ここで労力を惜しんでやらないというだけです。
「全然わかってないけど、まあいいか」という気持ちがありながら「やってもできなかった」を体裁のいい理由にしていませんか？
できるまでやっていないなら、当然できるようにはなりません。
また、解答解説を見ても理解できなかったなら、報告ではなく相談や質問をしましょう。
やってもできないとすぐ諦めるのは簡単ですが、できるまでやろうとする姿勢を持つことで、新たに得られる感覚があるはずです。
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