偏差値の確認で終わらないで
現在の学力を測定する一つの手段として模擬試験があります。模擬試験の結果が返却されると、つい最初に目が行ってしまうのが偏差値だと思います。その結果に一喜一憂すること自体はよくあることですが、それだけになっていないでしょうか。模擬試験は自身の課題を見つけるのにとても有効です。今回は模擬試験の「解きなおし」に着目して書いていこうと思います。
解答の根拠説明できますか？
まず模擬試験を解く際に、余裕があれば解答した内容をせめて記号問題だけでも問題用紙に写しておきましょう。解きなおしは早ければ早いほどよいので、結果が来るまで自身が何を答えたか覚えていないという状況は避けた方がよいです。自己採点をしたら、次は解説のチェックです。これは不正解だったものだけでなく、解答の根拠が明確でないものは正解したものでも解説をしっかり読み込みましょう。なんとなく正解したものは理解があいまいなまま放置されやすいです。解答の根拠を明確に理解しているかについては、人に説明できるかを目安にするとよいでしょう。
「なぜ」を追究しよう
国語などでよく見られますが、選択問題でアと解答したものの正答がイだったとき、答えだけ確認して解きなおしをやる際にイと解答することはありませんか？ただ答えを暗記しているだけではわざわざ解きなおしをする意味がありません。模擬試験の解きなおしは質を重視しなければなりません。記号問題こそ、誤りの選択肢がなぜ不正解なのかまで調べるべきです。慣れてくると、どこでミスをさせようとしているかまでわかるようになります。同じ模試を受けるにしても解きなおしによって成果は大きく異なります。次回受ける模擬試験から早速解きなおしの意識を変えてみるとよいでしょう。
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