自己評価の「頑張っている」は時に危険

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新学年のペース

ゴールデンウィークが明けてから早いもので、もう1週間が経過します。

4月は学校の授業の進度が比較的遅いこともあり、余裕をもって過ごせたかと思いますが、この余裕がある時期に新学年の勉強のペースはつかめましたか?

緩い気持ちのまま5月を過ごしていると、1学期の定期テストで痛い目を見るかもしれません。

自分なりに頑張っている

正直なところ、テスト前でもない時期に、テストに向けて日ごろからコツコツと勉強ができている人はあまりいないと思います。

そうなると、テスト前に定期テストの範囲分を総復習することになりますが、ここでの頑張りを自己評価に頼っていると、大きな失敗につながりかねません。

もちろん個人差はありますが、仮にテストで求められている学習量を10とします。

普段はあまり熱心に勉強できず、3ほどの学習量しかない子がテスト前に頑張って6も実施したとしましょう。

普段より2倍も取り組んだことからも、頑張って勉強したという達成感はとても大きいはずです。

しかし、本来は10を求められていたため、テストでは期待していたような結果にはならず、「あんなに頑張ったのに」という感覚が残ってしまいます。

実際、学習量が3の子が6にまで上がるのは相当な努力をしたのは間違いなく、これ自体はすばらしいことですが、ここでのポイントは、だからといってすぐに高得点はとれないということです。

勉強において「自分なりに頑張っている」という感覚は危険です。

最終的な目標には全然届いていない地点で満足してしまう恐れがあります。

ここで必要なのは、6までの努力は認めつつも、その先の道を示してくれる存在でしょう。

私はよく「勉強の当たり前のラインを上げていく」と表現していますが、いきなり全力の6を維持するのは難しいと思うので、日常の学習量を5に引き上げ、次のテスト前は8まで頑張れるようにするといったように、回数を重ねつつ、徐々にレベルを上げていくことで、高得点を狙える段階に到達します。

「どうせ頑張っても勉強ができない」と諦めてしまう前に、勉強における客観的な立ち位置を調べてみてはいかがでしょうか。

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