結局は網羅性
後期入試も含めて今年度の全ての入試が終わりました。
2月から3月には、絶対に今年は入試に出ると予想していた内容が実際に出題された的な文言をSNSで見かけます。
私も塾講師として、入試問題の出題傾向から各単元の対策の軽重をつけることはありますが、どういった問題が出てきても得点できるようにする網羅性が講師の評価基準となるべきと思いますし、使用した教材の問題で実際の入試の出題とほぼ同じだったのであれば、それは教材作成者の手柄です。
実際に今年はある大学の入試問題で、問題集にあったものと瓜二つであったものがありました。
数ある単元の中から、その大学のその学部だからこそ重要だと思われる部分を絞って伝えることも腕の見せ所というのもわかりますが、十分に鍛えた子であれば、そもそも出題予想がなくても解けたことでしょう。
講師が今年度の入試では絶対に出題されるはずと強調したからこそできたという子はどれだけいるの?という話でもあります。
結局入試対策に求められるのは予想の的中ではなく、網羅性と未知の問題に遭遇した際の対応力であり、対策した内容と同じものが出題されるのは偶然の域を出ません。
例年通りでなくても
ここまで出題の予測を否定的に書いてきましたが、例年の出題傾向から大きく変わることを予想して対策していたら本当にすごいと思います。
ある私立大学の入試で、これまで物理の原子分野の出題がなかったのですが、今年度に大問1つまるごと原子分野が出てきました。
全然出ない分野に時間をかけるより、他の分野の対策をした方が合格の可能性が高いと判断したため、私は原子分野を飛ばして構わないという指示を出していました。
しかし、大学側は原子分野を出題しないとは言っておらず、たまたま昨年まではずっと出題がなかったというだけです。
例年通りであればまず点数に関係しない分野でも対策に時間をかけるのは、指導する側としてもかなりの胆力が求められます。
今回は原子分野の出題により、波動と熱力学分野の出題は一切ありませんでしたが、それを予想して、圧倒的に出題回数の多いこれらの分野の練習量を大幅に減らす判断ができたかといえば、少なくとも私には不可能です。
やはりピンポイントで出題を狙いにいくより近年の出題がない分野でも少しは時間をとり、網羅性を高くするというのが最適解だと思われます。
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