同じ「難しかった」でも
中学生組は期末テストが返却も含めて全て終わり、今は高校生組がテストの最中です。
中には「○○(教科名)が難しかった」なんて声を耳にします。
文字通り捉えれば、難問が多かったということになりますが、この「難しかった」という言葉は生徒さんの中で多くの意味を持つ多義語であるように思います。
大きな視点で見ると、多くの生徒さんにとって共通する「難しかった」の意味は「自分がスラスラ解くことができなかった」と考えられます。
その原因は多岐にわたりますが、いくつか紹介しますと「難易度が高かった」「問題数が多くて解ききれなった」「ワークに一致する問題がなかった」「練習していた問題と聞かれ方が違っていた」など挙げたらきりがありません。
そして同じ「難しかった」でも対策が全然違います。
実は基礎問題の練習が足りなかっただけなのに、応用問題の練習を増やそうとして基礎がより不安定にでもなったら本末転倒です。
応用問題が苦手ということで当塾に来られる方もいらっしゃいますが、ふたを開けると基礎部分に問題があることが少なくありません。
勉強において、簡単な問題を簡単に解くことができる能力は最優先で身につけるべきです。
それだけで今までは難しかった問題の半分以上は解決できるでしょう。
まずは分類してみよう
やはり実力のある子ほど、自己分析がよくできており、私からのコメントがなくても自身で今後の対策について考えられているように感じます。
定期テストの結果を分析すると言っても、何からやっていいかわからないという方も多いことでしょう。
そんな方は「①解けたはずの問題」「②解いた記憶はあるが、覚えきれていなかった問題」「③わからなすぎて何もできなかった問題」に分類してみてください。
②をどれだけ改善できるかが今後のレベルアップに大きく関わります。
これは難しくてできなかったのではなく、練習が足りなかったからできなかった問題と言えます。
難しかったというあいまいな言葉で片づけずに、どう難しかったのかまで踏み込んで考えると、今後の方針が見えてくることでしょう。