既存の知識との関連性

既存の知識との関連性

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いきなり暗記しない

授業において、スムーズに理解できる子に共通する特徴として、既存の知識との結び付けが早いことが挙げられます。

たとえば、中2英語の不定詞の単元で名詞的用法を学ぶときに、主語・目的語・補語として使えることを新規事項として学びます。

そのまま暗記をするより、今まで名詞を使っていた場所に不定詞を置くこともできると覚えればそれで解決です。

中3数学なら、根号を全く新しい概念と捉えるのではなく、2乗と逆のことをしているだけ

ととらえれば、整数での表し方のパターンをわざわざ暗記しなくても解くことができます。

このように、既存の知識との結び付けができれば、暗記量を減らせるだけでなく、単元をまたいだ複合問題にも対応しやすくなります。

大事なのは「今まで勉強してきた内容から何が変わったのか」という視点をもつことです。

もちろん、時にはとりあえず覚えないと始まらないという単元もでてきます。

しかし、最初から全部暗記に頼ろうとするのと、既存の知識との関連性を考えてから覚えるのでは、学習効率に大きな差があるでしょう。

意図的に考える練習

ここまで既存の知識との結び付けについて述べてきましたが、現実的な問題として、自力で関連性に気づいて結びつけるのはなかなかハードルが高いと思います。

慣れるまでは、授業をする講師が適切なタイミングで関連性を考えるよう誘導する必要があります。

「既存の知識と結び付けて考える」という言葉だけなら簡単そうですが、意図的に考える練習をしないとなかなか難しいです。

ただ、これを習得できると、すぐに忘れてしまうようなその場しのぎの雑な暗記に逃げる場面が目に見えて減ります。

入試では、様々な単元の内容を組み合わせた問題がよく出題されます。

普段から関連性を考えるくせをつけておけば、入試対策にも役立つことでしょう。

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