「忘れた」と「記憶にない」は全然違う

「忘れた」と「記憶にない」は全然違う

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やった記憶はあるか

復習が大切だなんて言葉は耳にたこができるほど聞きますが、それだけ大切だから何度も言われているものです。

最初に申し上げておきますと、1度聞いたからといって、その時の内容をちゃんと覚えているだろうなんて思っていません。

むしろ忘れているのが普通です。

人は思い出すという工程を経ることで記憶に定着していきますので、2回目なんて「これやったことあったな」という感覚が残っていればそれで十分です。

ここで問題視したいのは、1度は聞いたことがあるはずの内容について、まったく記憶になく、初めて聞いたかのような反応が出てきた時です。

そうなると、実質これが初めて聞いたことになり、本当の1回目はなかったことと同義になります。

仮に2回目に扱う授業だとして、内容を忘れてしまった子とそもそも記憶にない子がいたとします。

もちろん2名ともその場で解答できませんが、前者の子は思い出す工程を経て、次は答えられるようになるかもしれません。

一方、後者の子はこれが実質初めてですので、1回分差がついてしまいますが、ここで挽回できれば問題ありません。

苦手からの脱却

ここで問題になるのは、2回目でも全然記憶に残っていない場合です。

勉強に対する苦手意識が強く、できるようになりたいという意志が欠けていると、説明があっても右から左へ通り抜けてしまうものです。

これでは何度やっても覚えるには至らず、ますます苦手意識が大きくなっていく一方でしょう。

言いかえれば「何とかしたいという気持ちを持つ」ことが改善への第一歩です。

穴が大きいほど埋めるのに時間はかかり、苦労も増大しますが、いつかはなんとかなります。

負のスパイラルから抜け出すために、まずは忘れてもいいから一度は理解するくらいの気持ちで始めてみましょう。

その場ですぐにはできるようにならなくても、2回目、3回目に取り組む未来の自分を助けてくれるはずです。

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