今まで習ってきたこと的なテスト範囲にげんなりする

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中3目線では迷惑

2学期は早いもので、つい先日中間テストが終わったかと思えば、もう期末テストが直前まで近づいています。

発表されたテスト範囲を見ていると、「これまでに習ってきたこと」といった試験範囲を目にすることがあります。

一応このような出題範囲にしている先生を擁護すると、勉強は日々の積み重ねだから、過去に学んできた内容もしっかりできてほしいというメッセージを込めてのことでしょうし、その理念はすばらしいものだと思います。

しかし現行の入試制度で考えると、中3にとっては迷惑と感じる方が強いです。

全体の公平性

都立高校の一般入試は当日点と内申点の合計点(昨年度からスピーキングテストも加わりました)で合否を判定します。

内申点の大部分を占めるのはやはり定期テストの点数です。

そうなると、学校によって定期テストの難易度が大きく異なるというのは現行の入試制度において不平等であると言えます。

問題自体の難しさは当然ですが、出題範囲の広さも総合的な難易度と関係がないとは言えません。

上位層にとってはそれまでの範囲が出題されてもあまり問題ありませんが、やはり大きな影響を受けるのは中間層です。

はっきりと出題範囲に教科書のページが書かれていれば十分に対策できる子でも、これまでの内容といった範囲だと厳しいです。

一方で中間テスト後の約一か月半の内容のみといったとても狭い出題範囲になっている学校もあります。

同じ学校内であれば、全員が同じ状況なので、内容はどうであれ公平性は認められますが、

入試における内申点は受験生全員統一の尺度で扱われています。

そして東京都立入試の内申点は2学期の成績一発勝負です。

つまり3年生の2学期の定期テストの結果は入試の点数に直結します。

したがって、受け持つ生徒を想って色々と工夫する先生のテストよりも、前回の出題範囲の続きから教科書やワークの内容を淡々と出題する先生のテストの方が生徒目線でお得という皮肉な結果となります。

本来は入試における内申点の扱い方を変えるべきでしょうが、少なくとも現時点では、これまで習った内容といった出題範囲は残念ながら誰も幸せにはならないでしょう。

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